アラブは終わってしまった
9月 29
9月27日、福山競馬場で行われた開設60周年記念アラブ特別レジェンド賞を以って、アラブ単独のレースは日本競馬会から姿を消してしまった。悲しいかな、時代の流れか、不遇の時代なのか。
アラブ、競馬?と思われる方もいらっしゃるかと思うので、カンタンに解説します。
アラブ=日本におけるアングロアラブ種(馬)で、日本ではアラブ血量(アラブ種を100%、サラブレッドを0%とした時のアラブの純血の度合い)が25%以上であることが求められる。25%に満たない場合にはサラブレッド系種となる。ごくまれに『サラ系』と書かれる馬がいるけど、それはアラブ血量が混じった馬のことだったりするのです。
日本において競走馬は、戦前の軍需要素が強く、軍馬の意味合いも強かった。
当初はサラブレッドを奨励していたけれど、体質の強いアラブ系が奨励され命令されアラブ系の生産が盛んになっていった。
1970年代までは盛んに生産されていた(サラブレッドよりも多く)ものの、スピード不足などから95年に中央競馬で廃止となり、次第に地方でも取りやめが続いていく。
自分が盛岡競馬場に通っていたときも、岩手競馬では取り扱っていなかったし、九州の佐賀や荒尾競馬場の場外で見かけるだけだった。
その後は、負のスパイラル、
賞金が低い→生産しない→出走するレース
がないを繰り返し、2007年には生産頭数0頭と、時代に幕を引いたのである。
そして、9月27日の開設60周年記念アラブ特別レジェンド賞(アラブ系、ダート1800m、1着賞金100万円)でアラブ単独のレースは終了した。
勝っても、100万円しかもらえない。(通常レースは10万円以下)
しかも、重賞なのに。(中央競馬の本賞金は未勝利戦でも400万円ほどもらえたりします)
時代の流れとはいえ、悲しい日となってしまった。
昔、強いアラブ馬を中継ではあるが見たことがあった。
マリンレオという馬。父は有名なレオグリングリン。名種牡馬だ。
名古屋かなんかのレースを圧倒的な力で勝っていた、記憶がある。しかも生涯成績49戦40勝。そのほかでよく見た種牡馬はトライバルセンプーだったかな。懐かしくも哀愁。
地方競馬は財政難など憂き目を見ているけど、TCKなど魅力や地元密着を引き出している競馬場もある中、文化・ブラッドスポーツとしての醍醐味を伝えていってほしいと切に願う、9月某日。
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